FC2ブログ

傾向と対策2 教育政策

この科目は、2問出題される章が少しランダムで、予想がつきにくいのが特長です。3章と6章だけは、「頑なに」ずっと1問のみの出題(過去問)を堅持しています。2問出題されたのは、1は1,2,4,8章、2では、1,2,5,7章、3では、2,4,7,8章、4では1,5,7,8章と、それぞれなっています。「新傾向問題」は、2問出題される章のどちらかの問題が基本ですが、1の4章は2題とも「新傾向」が、また3,4の8章は出題された2問とも過去問でした。「新傾向問題」もそれほど難しいものではありません。

第1章
1年間で出題7問中、3問が「新傾向」問題でした。使い回しモードを期待して、それらを予想問題として加えておきます。
まず穴埋め四択問題として出題可能性がある問題
 
予想問題1 PISA型学力等に象徴される 21 世紀型学力の育成が提唱される社会経済的背景を説明した次の文の(  )に入る語の組み合わせで最も適切なものを選べ。
近代社会とは,標準化,規格化された労働作業の効率化を通して経済の成長と発展を図る社会です。そうした近代社会における主流の仕事の形態は ( A ) や定型認識作業であり,そこで求められる能力は,標準化された( B )であった。それに対して,ポスト近代社会は,人々の多様で個別的なニーズに応える高付加価値をもった商品や情報,サービスを提供する高度知識情報社会であり、そこでの仕事の形態は( C ) や非定型相互業務が主流となり,人々の多様で個別的なニーズに応える ( D ) が求められることになる。
① A:定型手仕事 B:付加価値を生み出す能力
C:非定型分析業務 D:基礎学力
② A:定型手仕事 B:規範
C:非定型分析業務 D:基礎学力
③ A:定型手仕事 B:基礎学力
C:非定型分析業務 D:付加価値を生み出す能力
④ A:非定型分析業務 B:規範
C:定型手仕事 D:付加価値を生み出す能力

予想問題2 教育基本法第17条で政府に策定が義務付けられ,また,地方公共団体が自らの計画を作成する際に参酌することを努力義務とされている教育の振興に関する施策の総合的計画を何と言うか。次のうちから,適切なものを一つ選べ。
① 教育条件整備計画
② 教育財政計画
③ 教育振興基本計画
④ 教職員定数改善計画


予想問題3 「教育の構造改革」と言われる日本の教育改革についての①~④の文から,不適切なものを選べ。
① 教育改革が促されてきた背景には,教育の失敗は国家の経済競争力を脅かすという考え方が共有されてきたことや,成功した民間の経営手法を公的行政部門に導入し行政の効率性,有効性を図っていくという考え方がなどがある。
② 従来の自治体や学校の自由裁量を尊重する出口管理型の教育行政手法から,政府の方針に沿って進めるよう参入規制とプロセス管理を強める入口管理型の教育行政手法に転換を図っている。
③ PISA型学力に象徴されるような 21 世紀型学力育成が提唱される背景には,経済・社会のグローバル化や高度知識社会化により、非定型的分析,相互作用的業務が増大し他者と係りながら情報を的確に入手,分析,統合する能力が求められてきている等の事情がある。
④ 新学力の育成が,義務教育から高校や大学等にうまく継続されていないという問題認識から,高校教育と大学教育の教育的接続を図る大学入試改革が重視されている。


予想問題4 PISA型学力などに象徴される21世紀型学力の育成が先進主要国で課題とされている社会経済的背景には,経済・産業の構造変化とそれに伴う労働需要の変化が あることが指摘されている。先進国では,1980年代以降,コンピューターなどの生産技術の発展により,勤労者の業務形態とその就業者数が大きく変化し,そうした変化が学校教育で育成すべき学力の内容に転換を迫ってきているとも言われている。産業・就労構造の変化に伴い,次の①~④に示す主要な業務形態のなかで,今後,社会・産業からの需要が最も高まり,それに対応した能力こそ21世紀型学力の育成課題として重要とされている業務形態はどれか,適切なものを一つ選べ。
① 定型手仕事(単純手作業)
② 非定型手仕事(非単純手作業)
③ 定型認識(単純知的作業)
④ 非定型分析(非単純分析的作業)



解答
予想問題1 ③
予想問題2 ③
予想問題3 ②
予想問題4 ④


第2章
ここも1年間で7問が出題され、内3問が「新傾向」問題でした。使い回しモードを期待して、それらを予想問題として加えておきます。

予想問題1
2008年に学習指導要領が改訂されてからの日本の教育状況で,次の①~④のうちから,適切でないものを選べ。
① 国際学力調査の結果は低下する一方であり,再び学力低下論争が起こった。
② 全国学習状況調査結果における都道府県間の格差は縮まる傾向にある。
③ 知識だけでなく、その活用力や探求心を促す教育が強調されるようになった。
④ 学力向上のための家庭学習の重要性が再認識され、推奨されるようになった。

予想問題2 教えることと,考えさせることのバランスに配慮した授業の例として,次の①~④のうちから適切でないものを選べ。
① 基本的な内容を教師が教えたあと,児童・生徒に小グループでの説明活動を促す。
② 予習で事前の知識を得ることなく,授業の中で自力解決することを促す。
③ 児童・生徒たちが基礎的内容を習ったあとで誤解するような問題を考えさせる。
④ 算数では,計算の手続きを教えるだけでなく,手続きの意味をていねいに教える。


予想問題3 全国学習状況調査の説明として,次の①~④のうちから適切でないものを選べ。
① 基礎的な学力を見る問題と,活用力を見る問題とがある。
② 国語と算数・数学については毎年共通に実施される。
③ 調査対象の生徒は,小学6年生と中学3年生である。
④ 実施当初より悉皆調査で行われ,市町村別成績が公表されている。


予想問題4 2008年に学習指導要領が改訂されてからの日本の教育状況として,適切なものを一つ選べ。
① 公立学校では,「ゆとり教育」が進み,基礎学力が低下を招いた。
② 全国学習状況調査が実施され,基礎学力が偏重されるようになった。
③ 「総合的な学習の時間」が増え,探究的な学力をめざすようになった。
④ 2009年度,2012年度の国際学力調査PISAの成績が大幅に回復した。


予想問題5 2008 年現行学習指導要領の改訂の背景について適切なものを一つ選べ。
① 学力低下が問題とされ,学力向上が目指されるようになっていた。
② 教科の時間数を削減し子どもにゆとりをと主張されていた。
③ 選択科目を増やしていくべきという主張が強まっていた。
④ ゆとりの中で生きる力を育むという理念が生まれていた。


予想問題6 最近の日本の児童・生徒の学力や学習の状況として,適切でないもの を一つ選べ。
① 国際学力調査PISAの成績は,OECD加盟国の中ではトップクラスに回復した。
② 全国学力・学習状況調査で、知識の活用面よりも基礎の習得が弱いことが指摘されている。
③ 学校は,授業のねらいや目標を明確にして,授業方法を工夫するようになってきている。
④ 説明したり,協同解決したりする言語活動を重きをおくことが求められている。



正解
予想問題1 ①
予想問題2 ②
予想問題3 ④
予想問題4 ④
予想問題5 ①
予想問題6 ②


第3章
この章の問題は、リニューアル後、ずっと出題が1問です。それも過去問のみで「新傾向問題」なしですから対策が取りやすいと言えば取りやすい章ですが、問題自体は少しトリッキーなので注意が必要かもしれません。
この章は、これまでの傾向と対策で、以下のように分析されています。
「この章は2014年のリニューアル以後の問題から非常に難しくなったといわれる問題です。それは、選択肢が多岐に渡るテーマのものを組み合わせたマルチ問題となっていることからくるものです。(選択肢相互の比較から正解を導き出すことができない)おまけにテキストに書いてないことも選択肢に入っています。経営学者ドラッカーのことばはテキストに掲載されていますが、選択肢に2回出てきた経営学者バーナードのことばはテキストのどこにも見当たりません。
マルチ問題の選択肢のパターンは次の5つです。
① 法令(特に学校教育法第37条が頻出)にかかわる選択肢
② 学校組織のマネジメントにかかわる選択肢(PDCAサイクルなど)
③ ドラッガー、バーナードによると、なんちゃらかんちゃら選択肢
④ 地域との連携(コミュニティ・スクールなど)
⑤ 小中一貫、9年制義務教育関連選択肢

これまでの問題を振り返ると、正四択問題にしても誤四択問題にしても、「間違った」選択肢として挙げられているのは圧倒的に④と⑤が多く、③はすべて正しい選択肢で、①、②もほぼ正しい選択肢となっています。少し対策の参考になるかもしれません。」
昨年の冬期修了認定試験から使い回しモードに入ってきた気配があり、昨夏は、土日1問ずつの出題で両方とも予想通り過去問からの出題でした。今期は2問出題で、もしかしたら新傾向問題もあるかもしれませんが、ここは出題者を信じて?すべて過去問ということで予想を立ててみます。

予想問題1次の①~④のうちから,正しいものを一つ選べ。
① 学校教育法第37条には「校長は,校務をつかさどり,所属職員の人事を管理する」と定めている。
② 学校教育法第37条第2項によれば,学校に「副校長,主幹教諭,指導教諭,栄養教諭その他必要な職員を置くことができる。」とされる。
③ 今後、学校は保護者や地域住民に積極的に情報公開することで協働責任を果たすべきであるとされる。
④ 教育基本法第21条は、9年間の義務教育の目標規定である。


予想問題2 次の①~④のうちから,適切でないものを一つ選べ。
① 経営学者バーナードによると、組織は「協働行為の体系」だとされる。
② 学校教育法第37条には「指導教諭は,児童の教育をつかさどり,並びに教諭その他の職員に対して,教育指導の改善及び充実のために必要な指導及び助言を行う。」とある。
③ コミュニティスクールは、地域と共にあり、「学校評議員会」を持つ学校である。
④ 小学校と中学校の円滑な接続を目的とした小中一貫・連携教育の形態として、施設一体型,併設型,連携型がある。


予想問題3次の①~④のうちから,適切でないものを一つ選べ。
① 経営学者バーナードによれば,組織には公式組織と非公式組織がある。
② 学校の教育活動に関わりがある人をステークホルダーと呼び、そうした人たちからの評価を学校関係者評価とする。
③ 学校と保護者・地域住民が連携・協力関係を深めることで新しい教育成果が期待されている。
④ 中教審答申「新しい義務教育を創造する」(平成17年)の中で9年制の義務教育学校の設置が決まった。

予想問題4 次の①~④のうちから,正しいものを一つ選べ。
① 学校教育法第37条には「主幹教諭は,校長及び教頭を助け,命を受けて校務の一部を整理し,並びに児童の教育をつかさどる。」とある。
② 学校組織のマネジメントとして,PDCAサイクルを活用して学校監査を推進することが求められている。
③「小1ギャップ」や「中1プロブレム」という言葉は、学校間の段差の際に、意識的に飛躍の機会をつくることの重要性をあらわす。
④ 地域運営学校(コミュニティスクール)では,教育活動の一部を地域社会に移譲することができる。

予想問題5 次の①~④のうちから,適切でないものを一つ選べ。
① 経営学者ドラッカーによれば,マネジメントとは組織に成果を出させることである。
② 学校教育法施行規則第43条では「小学校においては,調和のとれた学校運営が行われるためにふさわしい校務分掌の仕組みを整えるものとする」とされる。
③ 学校運営のマネジメントにおいても,PDCAサイクルを意識した職務遂行が求められる。
④ 地域に根差した学校づくりのために,「学校参画協議会」を設置し,学校支援地域本部がその活動を担う。



解答
予想問題1 ②
予想問題2 ③
予想問題3 ④
予想問題4 ①
予想問題5 ④


最後に、出題されやすい学校教育法37条を記しておきます。
第三十七条  小学校には、校長、教頭、教諭、養護教諭及び事務職員を置かなければならない。
第2項  小学校には、前項に規定するもののほか、副校長、主幹教諭、指導教諭、栄養教諭その他必要な職員を置くことができる。
第4項  校長は、校務をつかさどり、所属職員を監督する。
第9項 主幹教諭は、校長(副校長を置く小学校にあっては、校長及び副校長)及び教頭を助け、命を受けて校務の一部を整理し、並びに児童の教育をつかさどる。
第10項 指導教諭は、児童の教育をつかさどり、並びに教諭その他の職員に対して、教育指導の改善及び充実のために必要な指導及び助言を行う。
*この部分は、義務教育学校、中学校、高等学校にも「準用する」とありますので読み替え可能です。


第4章
この章の問題は、土曜日が2問で、日曜日が1問の出題パターン。「同僚性」にかかわる比較的易しい問題が出題され、大別すると次の3つのテーマで少しずつ問題を変えて出題されます。
1.「具体的なシチュエーションでの同僚性・組織的対応」2.「組織的対応」3.「同僚性の構築」です。今期も、この3種類が出題されると予想します。ちなみに、2と3は内容的にはほとんど変わりありません。

【具体的なシチュエーションでの同僚性・組織的対応】
予想問題1 担任するクラスの子どもが,いじめにあっているらしいという情報が入った。組織的な対応を行う教師としてもっとも適切な行動を一つ選べ。

① 自分ひとりで事情聴取をする。
② 秘密保持のために,外部機関にまず相談する。
③ 自分の責任範囲で起こったことなので,しばらく経過を見守る。
④ 状況を管理職、学年教師や養護教諭,スクールカウンセラーなどに状況を伝え,それぞれの立場からの協力を仰ぐ


予想問題2 隣のクラスの子どもが校内持ち込み禁止物を机の中に隠しているのを授業中に発見した。同僚性をもって協働する教師としてもっとも適切な行動を一つ選べ。
① その場で子どもに注意することで終わらせ,担任には報告しない。
② その場で子どもに注意し担任に報告するが、指導は担任に任せる。
③ 授業後に子どもに声をかけ,担任に報告し,その子への指導を以後継続的に担任と協議する。
④ 子どもには注意せず,担任にこっそり報告する。


予想問題3  学年で行う行事の担当になったとき、同僚性を持って協働する教員としてもっとも適切でない行動を一つ選べ。
① 自分の担当した役割についても,他の教職員に報告や相談を行う。
② 自分の担当した役割については,すべて自分ひとりで決める。
③ 他の人の役割についても,知るように努め,率直に意見を言い合う。
④ 協力が欲しい時には,周囲の教師にそれを求める。

【組織的対応】
予想問題4 組織的な対応を行う風土を阻むものとしてもっとも適切なものを一つ選べ。

① 授業研究
② 情報を共有しない態度
③ それぞれが学校の諸課題に気づくこと
④ 実践の目標を共有すること

予想問題5 組織的な対応についてもっとも適切なものを一つ選べ。
① 個々の教員の負担になるので,最小限に留めるべき
② 個々のニーズに応える特別支援教育では不要
③ 不登校など個人の問題については,不可能
④ 教科を超えて,教科指導面で実施することも可能


【同僚性の構築】
予想問題6 講義で取り上げた同僚性の構築について,適切なものを一つ選べ。

① 学校全体の方針の共有や授業研究によっても促進される。
② 教科指導とは関係がない。
③ 個人の考えによるので,組織的に高めることはできない。
④ 懇親会で十分である。


予想問題7 講義で取り上げた同僚性について,不適切なものを一つ選べ。
① 小グループ化を生む。
② 自主的な協働を生む。
③ インフォーマルな助け合いを促進する。
④ 新たな実践への挑戦の基礎になる


予想問題8 講義で取り上げた組織的対応について,適切でないものを一つ選べ。
① 組織的対応の必要な場面は,限定される。
② 組織的対応は,個人の力以上の成果をもたらす。
③ 組織的対応は,特別支援教育でも有効である。
④ 組織的対応は,反社会的な問題行動への対応にも有効である。



解答
予想問題1 ④
予想問題2 ③
予想問題3 ②
予想問題4 ②
予想問題5 ④
予想問題6 ①
予想問題7 ①
予想問題8 ①



第5章
この章は、土曜日が1問、日曜日が2問のパターンで出題されています。2問のいずれかは「新傾向問題」でした。内容的には、「学校と地域の関係」にかかわる比較的易しい問題が出題されます。ただ、「新傾向問題」のテキストの表を読み取る問題や、「学校と地域との連携協力の歴史」にかかわる問題は、ちょっとやっかいなので、過去問で覚えおきましょう。

予想問題1 市区町村教育委員会が考える,教育課程などに関連させたボランティアや民間人の活用の今後のあり方について正しいものを一つ選べ。 (テキストの表2にかかわる問題)
① 学校と地域との連携の利点の一つとして,「教育活動の幅が広がる」ことが指摘されるが,人口規模による違いがあり,人口2万人以下の小規模自治体では,その選択肢を選ぶ自治体はほとんど見られない。
② 人口30万人以上の自治体では,地域連携によって「教育の活動の幅が広がる」とする枝の選択肢は1位であるが,「教職員が調整役を務めるような現状では負担感が増す」という枝が2位になっており,学校と地域の連携に否定的な傾向が見られる。
③ 「学校側ニーズとの調整は教職員の役割が重要になる」の枝の選択順位は,人口規模にかかわらず高く,「教育活動の幅が広がる」や「教職員が子供一人一人に向き合う時間を生み出す」ための,学校ニーズの生かし方が課題になっている。
④ 「学校の自主性の問題なので,学校の判断に委ねるべき」の枝に対する選択順位は,人口規模にかかわらず1位になっている事例が多く,「学校の自主・自立」を目指す教育改革と「学校と地域連携」の推進との調整が課題になっている。

予想問題2 教育課程に関連したボランティアや民間人の活用の今後の在り方についての市区町村教育委員会の考え方を説明した記述として適切でないものを選べ。
① 授業等での協力により教育活動の幅が広がる。
② 学校のニーズとの調整は,教職員の役割が重要である。
③ 教職員が子どもと向き合う時間を増やすために必要。
④ 塾や教育産業に教育委託するほうが適切。

予想問題3 これからの学校と地域との関係について,適切でないものを一つ選べ。
① 地域住民や保護者の学校教育への理解が高まり,共同歩調で子どもの教育課題に対応できるようになる。
② 学校の教育活動に,地域の人材が活用できる。
③ 地域住民や保護者などの誤解に基づく軋轢を最小限にとどめることができる。
④ 進路指導重視の観点から,塾の学校教育参入を想定した支援が打ち出されている。

予想問題4 学校と地域との連携協力をすすめる背景にある社会の変化として適切でないものを選べ。
① 知識基盤社会
② 教育機能の学校外移転による学校廃止の動き
③ 成熟した市民社会
④ 人口減少による地域総掛かりでの子育て・教育への需要


予想問題5 学校と地域との連携協力に関する近年の動きとして、適切でないものを一つ選べ。
① 保護者や地域住民が学校の教育活動を混乱させるおそれがあるため,「閉じられた学校」に転換しつつある。
② 学校評議員制の制度化で学校と地域の連携協力が強まってきた。
③ 地方教育行政の組織および運営に関する法律の一部改正により学校運営協議会を設置する学校が増えている。
④ 学校を地域社会の核として位置づけようという考え方が強まっている。


【学校と地域との連携協力の歴史】
予想問題6 学校と地域との連携協力のこれまでに関する記述として,次の①~④のうちから,適切なものを一つ選べ。

① 大正期、京都の番組小学校は,学校と地域との連携協力の発端とされる。
② 昭和20年代の中期,米国のコミュニティ・スクールがモデルで地域社会との連携協力の動きが広がった。
③ 学校と地域との連携協力は,千葉県野田市の取り組みのように、文部科学省の学校支援地域本部事業が発端である。
④ 学校と地域との連携協力は,東日本大震災が契機で始まったもので,日本の学校教育の歴史ではなかったものである。


予想問題7 学校と地域の連携の歴史的系譜について述べた次のうちから,正しいものを一つ選べ。
① 学校と地域との連携の歴史は近代学校が発足した明治初期にまで遡り、明治初期に京都府内で設置された番組小学校がよく知られる。
② 明治中期には,学校と地域との関係はいっそう深まるようになり,住民が学校で集会を開くことを想定した集会条例なども制定された。
③ コミュニティ・スクールという名称が流布するのは,昭和30 年代だが,大正自由教育の思想を継承したものである。
④ 学校と地域の連携という考え方は明治後期にでき、学校施設に役揚,警察官詰め所.火の見櫓などの地域施設が複合された。



解答
予想問題1 ③
予想問題2 ④
予想問題3 ④
予想問題4 ②
予想問題5 ①
予想問題6 ②
予想問題7 ①

 
第6章
この章は、3章同様、毎回1問しか出題されず、それも過去問からの出題ですので、対策が取りやすい章です。「傾向と対策」はこれまでの傾向と対策で十分ですので、そちらをご覧ください。でも一応今期の出題を予想してみます。必ずこのどれかから出題されます。

予想問題1 次の文の中でもっとも適切なものを選べ。
① 学校というものは、いつの時代でも子どもを育てるための重要な場であり、すべての保護者や地域住民から理解され温かく見守られている。
② 学校の設置者は,公立・私立の区別を問わず,施設・設備の安全性に欠陥があったことによって事故が発生した時、国家賠償法に従って損害賠償する法的義務がある。
③ 高校生が、 体育の授業中に教員の指示を無視してプールに飛び込み負傷した場合,判断能力がある高校生であることから,学校設置者が法的責任を問われることはあり得ない。
④ 学校事故は,学校教育における法化現象が深刻化している領域の一つである。


予想問題2 次の文の中でもっとも適切なものを一つ選べ。
① 大規模災害の場合,予測がつかないことから,その災害に起因して児童・生徒が死傷する事態になっても学校設置者の法的責任が問われることはあり得ない。
② いじめ防止対策推進法が「いじめに対する措置」として規定しているのは,被害児童・生徒とその保護者に対する方針で,加害児童・生徒とその保護者については規定されていない。
③ 公立学校の教員に対し,一般公務員よりも厳しい懲戒基準が設定されるのは憲法違反であると考えるのが裁判例の一般的傾向である。
④ 学校は,公立・私立の区別を問わず,法的な存在であり,多様な教育関係法規の見えざる「法の網」の下で運営されている。


予想問題3 次の①~④のうちからもっとも適切なものを選べ。
① いじめ防止対策推進法は,地方公共団体に「いじめ防止基本方針」の策定を義務づけているもので、学校には義務づけていない。
② 教員には,教育の自由が認められているので、教科書は授業の展開上必要があると教員が判断した場合にのみ使用すればよい。
③ 公立・私立の区別を問わず,教員は児童・生徒のロール・モデルとなる存在であることから,高いコンプライアンス(法令遵守)が求められている。
④ 教員には,何を教えるかの裁量権があるので、児童・生徒に必要と考える内容を自由に教育することができる。


予想問題4 次の文の中からもっとも適切なものを一つ選べ。
① 学校は法的存在であるため,教育活動全般に対して常にコンプライアンス(法令遵守)が求められている。
② 体罰を理由とした懲戒処分は非常に厳格に行われており,平成24年度中に体罰を行ったことにより懲戒免職処分を受けた教員は,全国で100名を超す事態となっている。
③ 学校の管理下における教育活動中に,教員の過失により児童・生徒が負傷しても、雇用者の責任が問われ,教員個人が損害賠償責任を負うことはあり得ない。
④ いじめなどの児童・生徒間で行われる行為については,そのほとんどが当事者間で争われるため,学校設置者の責任が司法の場で問われる事案はほとんどない。


予想問題5 次の①~④のうちから,適切でないものを一つ選べ。
① 平成24年度中に体罰で懲戒免職処分を受けた公立学校教員は数名にすぎず,他の処分事由と比較して処分の甘さが指摘される。
② 部活動において全裸でランニングをさせる指導方法は,体罰に該当するとして教員の指導方針を厳しく指弾した判例がある。
③ 学校と児童・生徒,その保護者間でトラブルが訴訟にまで発展するケースが増加傾向にある。
④ 喧嘩等,児童・生徒間の衝突によって発生した損害については,加害児童・生徒(あるいはその保護者)が損害賠償責任を負う。学校の設置者には法的責任はない。


解答
予想問題1 ④
予想問題2 ④
予想問題3 ③
予想問題4 ①
予想問題5 ④


第7章
この章は、リニューアル後の初回の試験以外はすべて2問出題され、そのうちの1問が「新傾向問題」でした。「防災教育」と「学校の危機管理体制」「学校安全計画」、「学校保健安全法」、「危機管理マニュアル」のいずれかですが、なかなか予想しきれないところがありますので、。

予想問題1 学校安全計画に含むべき内容について適切でないものを一つ選べ。
①通学を含めた学校生活、その他の日常生活における安全指導。
② 地域の交通整理や防犯パトロール。
③学校の施設・設備の安全点検。
② 職員対象の学校安全に関する研修。


予想問題2 学校保健安全法に示された内容について適切でないものを一つ選べ。
① 事件・事故及び自然災害に対応した学校安全計画の策定
② 危険等発生時対処要領(危機管理マニュアル)の策定
③ 児童生徒の持ち物検査
④ 警察等関係機関や地域ボランティアとの連携


予想問題3 危険等発生時対処要領(危機管理マニュアル)について適切でないものを選べ。
① 危険等発生時対処要領は,教育委員会作成のものを必ず使う。
② 危険等発生時対処要領には,危機発生前の準備なども含む。
③ 危険等発生時対処要領は,訓練で問題になった点を改善する。
④ 危険等発生時対処要領は,様々な状況を想定して作成する。


予想問題4 地震災害を想定した学校における事後の危機管理について,適切でないもの を一つ選べ。
① 災害発生直後には、不在の児童生徒の安否確認と,学校で待機するか保護者へ引き渡すかの判断が求められる。
② 帰宅後の児童生徒の安全確保のために,居住地域の被災状況の情報収集が重要である。
③ 学校が避難所となった場合は,学校の業務よりも避難住民の世話を最優先すべきである。
④ 事後の危機管理を円滑に行うには、事前の備えが大変重要である。


予想問題5 学校の危機管理推進上の留意点について,適切でないものを一つ選べ。
① 人的被害を防ぐことを最優先する。
② 学校の危機管理は管理職だけが担う。
③ 学校外の関係機関・団体との連携を図る。
④ 情報収集をし,できるだけ正確に記録を残す。


予想問題6 危険等発生時対処要領(危機管理マニュアル)について,適切でないものを一つ選べ。
① 地域の特性に配慮しながら,学校独自のマニュアルを作成する。
② フローチャートの活用など,わかりやすいように工夫をする。
③ 対応する場合の優先事項がわかるやすいようにする。
④ 一旦作成したら周知徹底するため,数年間は変更しない。

解答
予想問題1 ②
予想問題2 ③
予想問題3 ①
予想問題4 ③
予想問題5 ②
予想問題6 ④



第8章
この章も、2回目以外はすべて2問出題でした。そのうち「新傾向問題」は、「少年による殺人の発生率の国際比較」の1問のだけでした。

予想問題1 次の文章中の(  )に入る語句としてもっとも適切なものを一つ選べ。
1970年代後半以降,四つの側面で,教育基盤の構造変容が起こってきた。第1は
知の再編や産業・職業構造の高度化の進展に伴う学校教育の教育内容の妥当性・有
用性に関わる知識基盤の変容,第2は情報化の進展と多様な学校外教育機関の増大
に伴う学校教育の独占性・優位性の低下という地位基盤の変容,第3はライフスタ
イル・価値観の多様化と家庭・地域の変化に伴う学校の安全と安心に関わる秩序基
盤の変容,第4は刺激や誘惑の多い豊かな情報消費社会の出現と高学歴化の進行に
伴う意味基盤・努力基盤の変容である。このうち特に(   )の変容は,学校外
での過ごし方や学習の家庭環境等による違いと格差の拡大を促進するという点で,
学校5日制の導入・拡大によっていっそう深刻化したと見ることもできる。

① 知識基盤
② 地位基盤
③ 秩序基盤
④ 意味基盤・努力基盤


予想問題2 国際学力調査の数学について見ると,2011年のIEA(国際教育到達度評価学会)・TIMSSでは,韓国,シンガポール,台湾,香港,日本が1位から5位までを独占し,2012年のOECD(経済協力開発機構)・PISAでもそれら5ヵ国は7位までに入った(上海1位,マカオ5位)。それ以前の調査でも概ね同様であったが,こうした調査結果とその二つの調査について,適切でないものを一つ選べ。
① 両調査の上記5ヵ国・地域では,進学競争・受験競争が激しく,学習塾などの学校外学習が盛ん。
② 両調査の上記5ヵ国・地域では,系統的学修・習得学習を重視。
③ 両調査の上記5ヵ国・地域では,教員の基礎資格が修士レベル。
④ TIMSSとPISAは必ずしも違う学力を測定しているとは言えない可能性がある。


予想問題3 1980年代半ばの臨時教育審議会から現在に至るまで,この間の一連の教育改革について,次の①~④のうちから,適切でないものを一つ選べ。
①「三位一体の改革」の一環として,義務教育段階の公立学校教職員の給与の財源となっている義務教育費国庫負担金が従来の2分の1から3分の1に削減された。
② 2006年に教育基本法が改正で第2条(教育の目標)に「豊かな情操と道徳心を培う」ことや「伝統と文化を尊重し,それらをはぐくんできた我が国と郷土を愛する」態度を養うこと等の徳目が盛り込まれた。
③ 教育改革の必要性の根拠・理由とされてきた校内暴力・いじめ・不登校 などの「教育病理」と言われてきた諸問題は,この間の改革により改善された。
④ 臨時教育審議会の答申において「個性重視の原則」が掲げられたが,個性を尊重 し育むうえで「名誉の等価性」を実践の基本的前提にすることが重要である。


予想問題4 少年による殺人の発生率の国際比較によれば、日本の低水準を支えている要因として欧米の研究者・関係者が評価しているのは何か、適切なものを一つ選べ。
① 日本経済の成功(豊かさ)
② 日本の殺人・強盗の検挙率の高さ
③ 日本の学校・地域コミュニティのケア機能
④ 日本の伝統文化


予想問題5 次の文章中のに入るべき語句としてもっとも適切なものを一つ選べ。
高校進学率が90%を越えた1970年代後半以降,校内暴力・いじめや不登校などが「教育病理」だとして問題視されるようになった。そして「日本の教育は時代遅れになっている。根本的な改革が必要だ」と言われて,90年代以降,学校5日制の導入と「生きる力」の育成をスローガンに掲げた改革や,公立中高一貫校・学校選択制の導入といった改革が進められた。しかし,こうした「病理的」現象は,日本に固有のものではなく,青少年期の教育が学校で行われ拡大する「学校化」社会,刺激と誘惑の多い都市化社会・高度情報消費社会が共通に抱える文化社会的問題(社会病理)であり,上記のような(   )の改革を進めたからといって解決される問題ではなかった。

① 教育内容
② 入試制度
③ 教育制度
④ 社会制度


予想問題6 次の文章中のに入るべき語句として適切なものを一つ選べ。
OECDが2000年から3年毎に行ってきた国際学力調査PISAの習熟度レベル別割合の変化を見ると,日本では「新しい学力」「自ら学び考える力」「確かな学力」の形成が強調され,発展学習や〔   〕の導入・拡大が進められてきたにもかかわらず,読解力の最低レベルの割合は2000年から2003年にかけて倍増し,数学の最高レベルの割合は2003年から2006年にかけてほぼ半減している。この結果は,このような割合の変化が生じた原因を探る必要性を示すと同時に,学校週5日制導入以降の具体的な改革や学習指導のあり方を再考する必要性を示唆している。

① 総合的学習の時間
② 習熟度別指導
③ 中高一貫教育
④ 学校支援ボランティア

解答
予想問題1 ②
予想問題2 ③
予想問題3 ③
予想問題4 ③
予想問題5 ③
予想問題6 ②

ヒント:この章の四択の正解選択肢は、制度が始まった2011年以来、ずっと②か③のどちらかでした。特に2014年夏以降は、ほとんどが③。こうなると、出題者が意図的にやっているとしか考えられません。この講師の制度への密かな「抵抗」かもしれませんね。みなさんもそれにあやかりましょう。この章の答えは③(たまに②)です。


腹心の友キャンペーン実施中!
スポンサーサイト



コメントの投稿

非公開コメント

No title

8章の予想問題1のかっこに入る言葉は解答では3、秩序基盤となっていますが、冬期講習の予想問題では解答が2、地位基盤となっていました。どちらが正しい解答なのでしょうか?

Re: No title

Kさま

ご指摘ありがとうございます。
ここの正解は、②となります。
訂正してお詫び申し上げます。
この問題は、リニューアルされてから一度も出題されていません。その意味でいつ出題されてもおかしくない問題のひとつと言えます。
ただし個人的にはこの問題、「知識基盤社会」という言葉からヒントを得て、「〇〇基盤」という造語を多用し、近年の教育をめぐる状況をうまく整理したような気になっている講師の論調がむかつき、出てほしくない問題のひとつでもあります。
ドジ

No title

③ 今後、学校は保護者や地域住民に積極的に情報公開することで協働責任を果たすべきであるとされる。
は、間違いなのですか?

Re: No title

あ さん
ご質問ありがとうございます。

> ③ 今後、学校は保護者や地域住民に積極的に情報公開することで協働責任を果たすべきであるとされる。
> は、間違いなのですか?

ここは文脈的に、「協働責任」ではなく、「説明責任」となります。

Re: No title

> 度々失礼いたします。
> この教育政策5章の予想問題1ですが、試験で出た場合、表も付いた形での出題になるのでしょうか?

ご質問ありがとうございます。
表は問題の中にはありません。

ドジ

プロフィール

ドジさん

Author:ドジさん
教員免許更新で眠れぬ夜をお過ごしのチキンな方々に、ドジさんがお役立ちの情報をお届けします。合言葉は、
「テキトー」講習で
100%合格!

最新記事
最新コメント
月別アーカイブ
検索フォーム
リンク
QRコード
QR
訪問者数
カテゴリ