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問11 その2の解答をめぐって

問11 その2の解答をめぐって 

問11 その2
同僚性の構築について、次の4つうちから,もっとも適切なものを一つ選べ。

1. 同僚性の構築は、人間関係にかかわることなので,教科指導とは関係がない。
2. 同僚性の構築は、主に日頃からの会話や親睦会によって促進される。
3. 同僚性の構築は、同僚同士の関係なので、管理職のあり方とあまり関係ない。
4. 同僚性の構築は、学校全体の方針の共有や授業研究によっても促される。


これは過去問ですが、この解答についてみなさんのご意見をお伺いしたところ、三人の方々からそれぞれ大変説得力のある解答を頂きました。「選択肢の選び方」についても皆さんの参考になる点が多々ありますので、まずはコメント欄からそのまま引用させていただきます。

北の国さんより

4が正答ではないでしようか。
1と3は明らかに適切ではないです。
同僚性は教科指導でも大切ですし、管理職とも培っていくべきものです。
2の日頃の会話や親睦会も大切ですが、「主に」と「~によって」という限定されていると思わせる言葉が入っているのがキーだと思います。
したがって正答は4だと思います。「・・・授業研究によっても」と、「も」が入っているので、これだけではなく他にもあるというニュアンスが含まれていると考えられます。

nonさんより

視聴が終わっている講義でしたので私も考えてみました。
1と3は「関係がない」と言い切るのが横暴なので外し、
2と4で迷いました。
2の日頃からの会話や親睦会は、自分から意図的にする行動であり
4の学校全体の方針の共有や授業研究は、学校から設定される場であることを考えて「同僚性の構築」は、『自ら』いい関係を同僚間で築こうとする気持ちが大切なのではないかと判断しました。
ドジさんの 組織的対応や同僚性を醸成させるものとして、「(同僚間の)日常的なコミュニケーション」が前よりも強調されています。 という分析もあり、私は迷ったあげく2を選びました。

AILさんより
1と3は「関係がない」と言い切っていて、
適切ではないと思います。
2か4だと思いますが、
Hargreavesは、
「与えられたシステムによって固定した時と場所で 強制される協働ではなく,自主的に自然に生じ,時間や場所を越えて発展的に展開する協働の風土を基盤に,価 値観や目的,成果の見直しや,新たな実践への挑戦を行えるのが同僚性とされる」 (講習テキストから)
と同僚性を定義しています。
4は「与えられたシステムによって固定した時と場所で 強制される協働」なので間違い。
よって、正答は2だと思います。 

3人とも、1と3が「関係がない」と「断定的」であり、かつ明らかな間違いであるとして除外し、2か4のどちらが「間違っている」(または「適切」か)という選択になっています。
北の国さんは、2、4のそれぞれ「主に~によって」と「~によっても」という「限定」することばに着目し、自分なりの解答を導き出しています。「正四択」問題や「誤四択」問題で特にまぎらわしい問題についてはこうした「限定」することばを手がかりして考えることがポイントです。何故なら出題者は、こうした「限定」ことばを駆使して四苦八苦しながら選択肢をつくっているからです。

これに対して、nonさんとAILさんは、「今年度の傾向」と引用文の読み解きから、解答を導き出しています。これも問題解法の「王道」とも呼ばれるべきものでしょう。

さて、それで肝心な正答は、2なのか4なのか。
まず、4を見ていきます。Hargreavesからの引用(これは前のテキストにもあります)が、AILさんのご指摘の部分だとしたら、その直前に「協働や同僚性は、TTや計画立案などのフォーマルな活動だけでなくインフォーマルなものも含む」とあるのは講師の考えだと思われます。だとしたら、北の国からさんご指摘のようにフォーマルな活動「も」同僚性を育むわけですから、4は排除できないのでは、と考えられます。ちなみに「授業研究」ということばにひっかかりを感じる人もいるかもしれません。「教材研究」という個人的にもできる研究と混同しやすいからです。この講師はこれまでの講習の中で、「学びの共同体」を実践している学校の例を出し、授業をビデオに撮って教員みんなで子どもの学びを探り合うと言う授業研究のスタイルを紹介しています。そういう意味での「授業研究」ですから、「同僚性」にとっては必要なものとなります。実際昨年の正答は4だったと思われます。
 それでは、4が排除できないなら2は適切ではないのか、ということになりますが、今回のテキストを読む限り、「インフォーマルなもの」「日常的なコミュニケーション」が組織的対応を支える、とありますから、「主に~によって」でも全然OKなんじゃあないか、とも考えられます。「親睦会」(実際の問題では「懇親会」)というのはちょっと行き過ぎなんじゃないの、と、これを×と判断する根拠にする人もいるかもしれません。
 しかし、教職員に「何があなたを教師として成長させたか」とか「同僚性には何が一番大切か」というアンケートにほとんどの教師が、「同僚との日常的な語らい」と答えます。「懇親会」の席で愚痴をこぼしたり、お酒の力を借りながら教育論をたたかわせたり、といったこともきっと含まれるでしょう。
 今、学校の職員室は、一人ひとりがパソコンに向かって仕事をしていて、相互に対話をする機会が乏しくなっていると言われます。若い教師なら、下手に職員室で弱音を吐いたら自分の評価に影響するんではないかと心配する向きもあるのでしょう。ただでさえ「世界一の多忙」にさらされている日本の教員が、さらに、一人ひとりばらばらにされ、協働ができなくなったら、ますます日本の教育の質は落ちていくでしょう。
 こうした教育現場の現実を考えるとき、この問題の2も「正解」としたいところです。

で、結論はといいますと
「こんな問題は今年は出ない」「出させてはいけない」

(なんだ、そりゃ!?)

コメントを寄せていただいたお三方、
ありがとうございました。

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こんばんは。
ドジさん 解説ありがとうございました。
考え方の参考になりました。
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