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教育の最新事情(7)

教育の最新事情(7)
問6(第7章)
この章も講師がかわりました。すべての学校で「特別支援教育」がはじまって6年経ち、その間の発達障害に対する医学的なアプローチも進歩し、専門的知見として整理されつつあり、それらを若干反映させたテキストにかわっています。(例えば、これまで「広汎性発達障害」と呼んできたものはすべて「自閉症スペクトラム障害」にまとめられるようになってきた,等)学校における支援体制についての説明も詳しく、具体的になってきていますが、学校現場の支援体制がまだまだ不十分な面が多いため、それが説明の不十分さにも現れています。(例えば「特別支援コーディネーター」の役割の第1が「校内の役割」はないでしょう。意味不明です。ここはやはり、「校内委員会の組織・運営の中心となる」でしょう。

この章は、講師がかわったとはいえ、過去の出題傾向はかなり参考になるのでは、と思います。それは、①「発達障害に対する正しい知識と理解」を問う問題 ②「学校内での支援体制」に関する問題です。
具体的にはこんな感じの問題です。
問7 発達障害について,次の①~④のうちから,正しいものを一つ選べ。
1.自閉症は他者との関係を形成することがまったくできない障害である。
2. LD(学習障害)は,読み書き障害のことをいう。
3. 注意欠陥多動性障害は注意力と多動性の問題がその主な表れであり,学習面で問題になることはない。
4.注意欠陥多動性障害は,年齢あるいは発達に不釣り合いな注意力,衝動性,多動性をその特性としている。

 正解:4

問7 特別支援教育の体制について,次の①~④のうちから,正しいものを一つ選べ。
1. 特別支援教育コーディネーターは、教師ではなく学校外の専門家に任されている。
2. 特別支援教育支援員は、級外の教師がなり、担任を補助し、支援の必要な子どもの介助や学習支援を行う。
3.校内委員会の重要な任務は、個々の支援が必要な子どもの教育支援・指導計画の作成である。
4.巡回相談員は保護者の相談を受けて助言することがその主な役割である。

正解:3

これら以外にも出題されそうな問題を、前章同様「オリジナル予想問題」としてお示しします。当たるも八卦、新たぬも八卦。

問7 (その1)
次の文の(   )内に入る数字を下の1~4から選びなさい。
2012 年に全国(44 都道府県)の通常学級で行われた調査では、発達障害が疑われ、特別な支援を必要とする子どもたちは、通常学級に(  )% 存在するということが報告されている。

1.9.8 2.6.5 3.4.8 4.3.2


問7(その2)
通常の学級で子どもが必要以上に騒いだり、突然教室を飛び出していったりする状況について、その捉え方として、次の4つの文で正しいものを選びなさい。

1. 学級担任の学級経営の力がないことがその主な原因なので、管理職や他の教師の助けを借りながら、徐々に子どもに対する「指導力」をつけていく必要がある。
2. 「私生活化」により子どもたちが自己本位になっていることがその主な原因なので、厳格な秩序・規範を身につけさせるために、集団遊びで興奮させなければならない。
3. 家庭において権威-服従の親子関係がなくなっていることの延長線上に起こってくることなので、保護者会を開いて、「絶対性」の体験をさせるように啓蒙する。
4. もしかしたら、発達障害の疑いがあり、特別な支援が必要な子どもかもしれないという予測のもとに、担任が丸抱えせず、学校全体で支援体制をつくる。


問7(その3)
特別支援教育に関する校内委員会での支援計画の作成について、次の4つの文で誤っているものを選びなさい。
1. 通常の学級では作成は義務化されていないが、計画的に支援するためには必要である。
2. 支援計画は個々の子どもの状況に即して、できるだけ綿密に時間を割いて立てるべきである。
3. 作成した計画はPDCAサイクルで、次の支援につながるようにするべきである。
4. 支援計画とその実施状況については、必要に応じて保護者と共有する必要がある。


問8(その4)
特別な支援を必要とする子どもへの具体的な指導のポイントとして、次の4つの中から誤っているものを選びなさい。
1.時間の見積もりがしやすいように、「期限を守れ」と頻繁に声をかける。
2.「さっさとしなさい」のような曖昧な指示は苦手なので、具体的な指示をする。
3.未来を予測することが苦手なので、予告したり事前にリハーサルをする。
4.「視覚」「聴覚」など様々な感覚に訴えかけ、誰でもがわかりやすい授業を心がける。


正解
その1:2
その2:4
その3:2
その4:1



余談ですが、わたしは「特別支援教育」について次の2点が大切だと思っています。
ひとつめは、誰でも一人ひとりに個別の発達特性があり、そのスペクトラムの中で「生きづらさ」がもっとも顕著なものが「発達障害」であるという視点です。たまたま「多数」の人の発達スタイルを「定型発達」と呼ぶだけで、それが「普通」でも「当たり前」でもないということです。私も「定型発達」の中に入ると思うのですが自分では多少アスペルガー的な要素が入っているなと思っています。(こういうブログが続けられるのもそのおかげだと思っています)私の知人は「自分はADHD的な傾向がある」と自己分析をしています。ご承知のように発達障害と呼ばれる人が、人類の科学の発達を支えてきたわけですが、「定型発達」とは別のものとして「発達障害」があるのではない、という視点を持てば、2つ目の点、「発達障害から学ぶ」という視点が生まれてきます。
発達障害への支援は決して「施し」的な非対称の支援ではないと思います。「支援する側も支援される側から学ぶ」、そういう相互応答的なケア関係が大事なのではないでしょうか。私たちの生きている社会の「普通」が果たしして「正しい」ことなのか、「普通」を疑うことで、発達障害の人たちが生きやすい社会は、実はだれもが生きやすい社会であることが見えてきます。場の空気を読んだり、人の気持ちを推し量ったり、計画の突然の変更に対応することなどは、発達障害のひとでなくたって本当は大変なことなのではないでしょうか。「普通」のことが実は普通ではない、そういうことに気づかされる学び、それが特別支援教育の意味だと私は考えます。
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No title

予想問題のその2、吹き出してしまいました。
要点をまとめるとその滑稽さが強調されますね。
これが本気の免許更新講座の内容だというのは笑えませんが。
大変わかりやすいまとめ、とてもありがたいです。
試験までひと月切りました。
ドジさんのおかげで、なんとかやって行けそうです。
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Author:ドジさん
教員免許更新で眠れぬ夜をお過ごしのチキンな方々に、ドジさんがお役立ちの情報をお届けします。合言葉は、
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