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教育の最新事情・傾向と対策(14)

問14(第14章)
この章の問題も大きな傾向の変化はありませんでした。
(土)「学校安全計画」(誤四択)
(日)「学校保健安全法」(誤四択)

これまで「学校安全計画」そのものが出題されることはありませんでしたが、学校安全計画の内容を問う問題で難しくはありませんでした。
「地域の交通整理や防犯パトロールを行う。」が誤四択の正解です。
予想された「地震災害への対応」は夏期は出題されませんでしたので、今期に出題される可能性は大です。

以下は、過去問を踏まえた例題です。
問14 その1
学校の危機管理として,次の4つのうちから、適切でないものを一つ選べ。

1. 学校の危機管理は、管理職などの一部だけでなく、教職員全体で行うべきである。
2. 危機管理におけて、机上での訓練は、教職員の共通理解のために有効である。
3. 非常時における学校と地域の連携のためには、学校安全委員会の設置が望ましい。
4.教育委員会が策定する学校安全計画を、学校はきちんと理解し実行しなければならない。

問14 その2
危機管理マニュアル作成について、次のうちから、適切でないものを一つ選べ。
1.危機管理の課題はどの学校も同じであるから、都道府県ごとに共通の危機管理マニュアルを作成することが望ましい。
2.学校に管理職がいない時でも対応できるように、多様な状況をあらかじめ予想して危機管理マニュアルを作成する。
3.危機管理マニュアル作成後、それに基づく訓練を実施し、問題点を洗い出しながらマニュアルをより有効なものに更新していくことが重要である。
4.危機管理マニュアル作成においては、フローチャートなどを用いて、視覚的によりわかりやすくなるように工夫することが必要である。


問14 その3
学校保健安全法に定める内容ついて、次のうちから、適切でないものを一つ選べ。
1. 子どもの安全を脅かすような事件,事故および自然災害に対応した総合的な学校安全計画をつくること。
2.どの学校において、危機管理マニュアルを策定し、それに基づく的確な対応を取ること。
3.教職員だれもが、緊急時のために、心肺蘇生法等の応急手当ができるようになること。
4.消防署や警察等の学校外の関係機関や地域ボランティア等と連携した学校安全体制の充実を図ること。

そして、今回、新たに出題の可能性がある問題がこれです。この類の問題が出題される可能性95%と予想します。
問14 その4
大規模な地震災害への対応として、次のうちから、適切なものを選べ。
1.大規模な地震災害では、想定外のことが多発し、臨機応変な対応が要求されるので、事前の危機管理マニュアルや避難訓練は役に立たないと考えたほうがよい。
2.大規模な地震災害が発生した直後は、保護者が児童生徒の安否を心配しているので、安全な場所に避難させるより、保護者に引き渡すことを最優先させるべきである。
3.大規模な地震災害が発生した時、児童生徒が、自分自身で適切な避難行動をとることは,他の人の避難を促すことにもつながるので、「率先避難者」となるような意識を日常から児童生徒の中に育てる必要がある。
4.大規模な地震災害が発生すると、学校施設が地域住民の避難所となり、教職員は、児童生徒等の安全確保より、その業務を優先しなければならなことを保護者に理解してもらう必要がある。



解答
その1 4(「学校安全計画」は学校ごとに作成します。)
その2 1(「危機管理マニュアル」も同様です。)
その3 3(こんなことできるわけないじゃん!教員免許の更新だって大変なのに!)
その4 3(いわゆる「釜石の奇跡」ですね。)
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教育の最新事情・傾向と対策(13)

問13 (第13章)
 昨夏の試験は、基本的には例年通りでした。
(土)「学校をめぐる法的問題」(正四択)
(日)「学校事故」(正四択)

ただし、(土)の試験には、「平成24年度中に体罰を行ったことにより当事者責任として懲戒免職処分を受けた教員は,全国で100名を超す事態となっている。」という数で惑わせる選択肢がありました。(答えは×)
 多少の変化はあっても今後も、問題傾向は大きくは変わらないことが予想されますので、1昨年の夏にこの講師の問題傾向を「裸」にしたものを再々掲して、傾向と対策に変えます。

この講師の問題は難しいように思えますが、毎回似たような選択肢が出ていて、以下の問題に正確に答えられれば意外と簡単です。
その問題とは
1.損害賠償責任について
①公立学校の教員は、体罰、部活事故など、教育活動において生じた事故に
損害賠償責任を負う。
②公立学校の教員は、学校・施設の不具合に起因する事故にも損害賠償責任を負う。
③学校の設置者は、体罰、部活事故など、教育活動において生じた事故にも損害賠償責任を負う。
④学校の設置者は、学校・施設の不具合に起因する事故に損害賠償責任を負う。

(答え ①○  ② ×   ③○   ④○ )

2.教育訴訟の構造
①教師の立場は、かつての原告中心から、被告中心に移行しつつある。
②学校や教育委員会に」直接苦情を申し入れる保護者が急増している。
③上記で司法判決を求める傾向は従来と変化なし。
④教員は一般公務員に比べ、懲戒処分がより厳しい基準で行われる判例が存在する。

(答え ①○  ② ○   ③×   ④○ )

3.教師の規範意識
①教師は正当なり理由がない限り、授業時間中、原則として教室に在席し、児童・生徒の安全を確保する義務がある。
②公立学校の教員には、授業に支障がない限り勤務地を離れて研修を行うことが認められている。
③上記の研修は、申請があれば、内容の如何を問わす校長は許可しなければならない。
④ 学校の教員は、効果が高い自主教材を主たる教材として積極的に利用できる。
⑤ 学校の教員は,「教育の自由」を広く有しており,学習指導要領に拘束されるわけではない
⑥ 学校は、児童・生徒が登校から下校するまでの間、児童・生徒の生命・身体の安全を確保する義務を負う。

(答え ①○  ② ○  ③×  ④× ⑤× ⑥○)

以上の内容についてチェックしておけば、問13は容易にクリア!です。

おまけで、オリジナル予想問題を一題。
問13 
「いじめ防止対策推進法」に関する次の4つの文で、適切でないものを選びなさい。
1.いじめ防止対策推進法は、このいじめが有する危険性を重視し、いじめの防止、いじめの早期発見、いじめの防止等を狙いとして制定された法律である。
2.いじめ防止対策推進法は、「いじめ」を、「児童等に対して一定の人的関係にある他の児童等が行う心理的又は物理的な影響を与える行為であって、当該行為の対象となった児童等が心身の苦痛を感じているものをいう」と定義している
3.いじめ防止対策推進法は、学校の設置者に対して、いわゆる「学校いじめ防止基本方針」の策定を義務づけている。
4.いじめ防止対策推進法は、各学校に対して、いじめ対策の中心となるべき「いじめの防止等の対策のための組織」の整備を義務づけている。




解答 3

教育の最新事情・傾向と対策(12)

問12(第12章)
(土)「これからの学校と地域との関係」(誤四択)
(日)「これまでの学校と地域との連携協力」(正四択)

問題はそれほど難しくはありません。ただし、(日)の出題はこれまでになく難易度の高い問題でした。というのは、「大正の時期に発足した京都の番組小学校の取り組み」とか「千葉県野田市の取り組み」など、テキストには書いてないことが出題されたからです。要注意です。
ポイントのひとつに、「塾や教育産業の学校教育への参入」を肯定的にとらえる選択肢は×というのがあります。
以下、例題です。
問12 その1
「開かれた学校」のはじまりについて、次の4つうちからもっとも適切なものを一つ選べ。
1.「開かれた学校」づくりは、保護者・地域住民が公立学校管理の仕組み作りに参加することから始まった。
2. 「開かれた学校」づくりは、学校の小規模化がすすむ中で、学校施設にコミュニティ施設が複合することから始まった。
3. 「開かれた学校」づくりは、保護者や地域住民が学校の活動に協力することから始まった。
4. 「開かれた学校」づくりは、NPO等が学校教育の支援活動を始めたことがきっかけとなった。


以下は、新しいテキストに沿った「オリジナル予想問題」。当たるも八卦。当たらぬも八卦。
問12 その2
学校と地域との連携が模索されている理由を述べた次の4つの文で、適切でないものを選びなさい。
1.学校には塾や教育産業などの本格的な参入が広がっており,学力を高めるための重要な方策として、地域の民間教育機関との連携に注目が集まっているから。
2.学校と地域とが連携することで、学校と家庭、地域とが共同歩調で子どもの教育課題に対応できる可能性が高まるから。
3.学校と地域とが連携することで、学校教育や学校運営への理解が深まり、地域住民や保護者からの誤解に基づく批判や不満などが最小限に抑えられるから。
4.学校と地域とが連携することで、教育活動などへ地域人材の活用などを促進でき、結果的には学校の教育力を高めることができるから。


問12 その3
 次の文は、「地域・保護者との連携協力」が見直される大きなきっかけとなる出来事について述べた文である。(  )に入る適切な語を選びなさい。
「地域・保護者との連携協力」の歴史は古く,様々な課題が生じながらも、その時々の工夫、知恵を活用し乗り越えてきたが、学校と地域との関係性を見つめ直すうえで重要な意味を持つ出来事が起こった。(    )の発生である。
 被災地では地域住民が肩を寄せ合い、命をつなぐ避難所がまず設けられ、学校施設がそれに当てられることが多かったため、被災後には学校と地域社会との連携協力の重要性にあらためて目が向けられることになった。学校再開後にも,体育館が避難所となり,その後は校庭に仮設住宅が設置されるなど、被災からの復旧復興に学校の果たした役割は極めて大きいものであった。その後、避難所の縮小、仮設住宅の集約化などが進められることになるが、学校と地域との協働関係の重要性への視線は、その後の教育復興の伏線になった。
 
  1.1923年9月1日の関東大震災
  2.1945年3月10日の東京大空襲
  3.1995年1月17日の阪神・淡路大震災
  4.2011年3月11 日の東日本大震災


問12 その4
学校地域協働型の学校づくりの背後にある社会の構造変化について、次の4つの中で、適切ではないものを選びなさい。
1.知識基盤社会
2.格差社会
3.グローバル化・情報化
4.市民社会の成熟




解答
その1 3
その2 1
その3 4
その4 2

教育の最新事情・傾向と対策(11)

問11(第11章)
ここは、例年とほぼ同じ傾向の試験内容でした。
(土)「いじめ事件への組織的対応」
(日)「行事の例での同僚性について」

この章の問題は、「教師が問題に対し協働して対応する」というごく基本的なポイントさえ押さえておけば、すぐに解ける問題です。
夏と同じ例題を上げておきます。

問11 その1
あなたは、学年で行う遠足行事の担当となった。他に責任者と、もうひとり担当者がいる。同僚性をもって協働する教員として適切でない行動を、次の4つの中から選びなさい。
1. それぞれが担当した役割についての率直な意見をお互いに述べ合う。
2.助けがほしい時には、遠慮せずに周囲の教師に協力を求める。
3. 自分に任された役割であっても、他の教師の意見をできるだけ参考にする。
4. 自分が担当した役割は、自分が責任を負うので、他の教師の意見を聞くよりも、自分ひとりで決めたほうがいい。
 

ね、簡単でしょ。この程度です。

次は、昨年の冬期に出題された、この章にしてはめずらしく悩ましい問題です。この問題に確信を持って正答を選べる方はおられるでしょうか? 
問11 その2
同僚性の構築について、次の4つうちから,もっとも適切なものを一つ選べ。
1. 同僚性の構築は、人間関係にかかわることなので,教科指導とは関係がない。
2. 同僚性の構築は、主に日頃からの会話や親睦会によって促進される。
3. 同僚性の構築は、同僚同士の関係なので、管理職のあり方とあまり関係ない。
4. 同僚性の構築は、学校全体の方針の共有や授業研究によっても促される。


ここからはいつものように新たに出題されるかもしれない内容のオリジナル予想問題。
問11 その3
 担任するクラスの子どもが家庭で虐待を受けている疑いがある。対応として適切なものを次の4つの中から選びなさい。
1.法律により報告義務があるのですぐに警察に連絡し子どもを保護してもらい、保護者への対応も含めて警察に任せる。
2.プライバシーの問題があるのでなるべく問題が表に出ないように、管理職と相談しながら担任と学年主任で保護者と面談し、厳重注意をする。
3.児童相談所と連絡を取り合い、必要に応じて警察やスクールカウンセラーなどの学校外の専門家と協働しながら組織的に対応していく。
4.法律で、虐待を発見した者は児童相談所などに通告する義務があるので、まず児相に報告し、その後の問題解決の中心になってもらう。


問題11 その4
 いじめにかかわる組織的な対応について述べた次の4つの文で、適切でないものをひとつ選びなさい。
1.いじめが生じたら、どのように解決するのか、そのプロセスを学校が組織として策定し,保護者や子どもに周知することも必要である。
2.担任ひとりだけでなく、学年や教科担当教員など、多様な視点で多様な場面における子どもたちの行動を理解し、関わっていくことで、問題の悪化を防ぎ事態を好転できることが多い。
3.被害者・加害者への個人指導だけでなく,いじめの定義や解決の道筋を校内で協議することが有効な組織的対応につながる。
4.いじめは、基本的には加害者・被害者の間の個人的な問題であり、学級のあり方など学級全体の人間関係とは直接関係がないので、学級づくりや学校づくりなどによる組織的な取り組みとは異なる面がある。


問題11 その5
次の文の( A )( B )( C )に入る語の組み合わせとして適切なもの選びなさい。
 生きた協働による( A )を行う発想と,個人(学級)の壁を越えて協働する( B )の構築,それを可能にする( C )の良好さが,学校という場には求められている。
 1.A 組織的な対応   B 同僚性   C 日常的なコミュニケーション
 2.A 組織的な対応   B 日常的なコミュニケーション  C 同僚性
 3.A 日常的なコミュニケーション  B 組織的な対応   C 同僚性
 4.A 日常的なコミュニケーション  B 同僚性      C 組織的な対応



解答
その1 4
その2 ?(下記の論議参照)
その3 3
その4 4
その5 1

その2をめぐるブログコメントでの論議を下記に再掲しますのでご参考までに。
問11 その2
同僚性の構築について、次の4つうちから,もっとも適切なものを一つ選べ。
1. 同僚性の構築は、人間関係にかかわることなので,教科指導とは関係がない。
2. 同僚性の構築は、主に日頃からの会話や親睦会によって促進される。
3. 同僚性の構築は、同僚同士の関係なので、管理職のあり方とあまり関係ない。
4. 同僚性の構築は、学校全体の方針の共有や授業研究によっても促される。


これは過去問ですが、この解答についてみなさんのご意見をお伺いしたところ、三人の方々からそれぞれ大変説得力のある解答を頂きました。「選択肢の選び方」についても皆さんの参考になる点が多々ありますので、まずはコメント欄からそのまま引用させていただきます。

北の国さんより
4が正答ではないでしようか。
1と3は明らかに適切ではないです。
同僚性は教科指導でも大切ですし、管理職とも培っていくべきものです。
2の日頃の会話や親睦会も大切ですが、「主に」と「~によって」という限定されていると思わせる言葉が入っているのがキーだと思います。
したがって正答は4だと思います。「・・・授業研究によっても」と、「も」が入っているので、これだけではなく他にもあるというニュアンスが含まれていると考えられます。

nonさんより
視聴が終わっている講義でしたので私も考えてみました。
1と3は「関係がない」と言い切るのが横暴なので外し、
2と4で迷いました。
2の日頃からの会話や親睦会は、自分から意図的にする行動であり
4の学校全体の方針の共有や授業研究は、学校から設定される場であることを考えて「同僚性の構築」は、『自ら』いい関係を同僚間で築こうとする気持ちが大切なのではないかと判断しました。
ドジさんの 組織的対応や同僚性を醸成させるものとして、「(同僚間の)日常的なコミュニケーション」が前よりも強調されています。 という分析もあり、私は迷ったあげく2を選びました。

AILさんより
1と3は「関係がない」と言い切っていて、 適切ではないと思います。
2か4だと思いますが、
Hargreavesは、
「与えられたシステムによって固定した時と場所で 強制される協働ではなく,自主的に自然に生じ,時間や場所を越えて発展的に展開する協働の風土を基盤に,価 値観や目的,成果の見直しや,新たな実践への挑戦を行えるのが同僚性とされる」 (講習テキストから)
と同僚性を定義しています。
4は「与えられたシステムによって固定した時と場所で 強制される協働」なので間違い。
よって、正答は2だと思います。 

3人とも、1と3が「関係がない」と「断定的」であり、かつ明らかな間違いであるとして除外し、2か4のどちらが「間違っている」(または「適切」か)という選択になっています。
北の国さんは、2、4のそれぞれ「主に~によって」と「~によっても」という「限定」することばに着目し、自分なりの解答を導き出しています。「正四択」問題や「誤四択」問題で特にまぎらわしい問題についてはこうした「限定」することばを手がかりして考えることがポイントです。何故なら出題者は、こうした「限定」ことばを駆使して四苦八苦しながら選択肢をつくっているからです。

これに対して、nonさんとAILさんは、「今年度の傾向」と引用文の読み解きから、解答を導き出しています。これも問題解法の「王道」とも呼ばれるべきものでしょう。

さて、それで肝心な正答は、2なのか4なのか。
まず、4を見ていきます。Hargreavesからの引用(これは前のテキストにもあります)が、AILさんのご指摘の部分だとしたら、その直前に「協働や同僚性は、TTや計画立案などのフォーマルな活動だけでなくインフォーマルなものも含む」とあるのは講師の考えだと思われます。だとしたら、北の国からさんご指摘のようにフォーマルな活動「も」同僚性を育むわけですから、4は排除できないのでは、と考えられます。ちなみに「授業研究」ということばにひっかかりを感じる人もいるかもしれません。「教材研究」という個人的にもできる研究と混同しやすいからです。この講師はこれまでの講習の中で、「学びの共同体」を実践している学校の例を出し、授業をビデオに撮って教員みんなで子どもの学びを探り合うと言う授業研究のスタイルを紹介しています。そういう意味での「授業研究」ですから、「同僚性」にとっては必要なものとなります。実際昨年の正答は4だったと思われます。
 それでは、4が排除できないなら2は適切ではないのか、ということになりますが、今回のテキストを読む限り、「インフォーマルなもの」「日常的なコミュニケーション」が組織的対応を支える、とありますから、「主に~によって」でも全然OKなんじゃあないか、とも考えられます。「親睦会」(実際の問題では「懇親会」)というのはちょっと行き過ぎなんじゃないの、と、これを×と判断する根拠にする人もいるかもしれません。
 しかし、教職員に「何があなたを教師として成長させたか」とか「同僚性には何が一番大切か」というアンケートにほとんどの教師が、「同僚との日常的な語らい」と答えます。「懇親会」の席で愚痴をこぼしたり、お酒の力を借りながら教育論をたたかわせたり、といったこともきっと含まれるでしょう。
 今、学校の職員室は、一人ひとりがパソコンに向かって仕事をしていて、相互に対話をする機会が乏しくなっていると言われます。若い教師なら、下手に職員室で弱音を吐いたら自分の評価に影響するんではないかと心配する向きもあるのでしょう。ただでさえ「世界一の多忙」にさらされている日本の教員が、さらに、一人ひとりばらばらにされ、協働ができなくなったら、ますます日本の教育の質は落ちていくでしょう。
 こうした教育現場の現実を考えるとき、この問題の2も「正解」としたいところです。

で、結論はといいますと
「こんな問題は今年は出ない」「出させてはいけない」
(なんだ、そりゃ!?)
たぶん出題者が期待していであろう答えは4だと思われます。

コメントを寄せていただいたお三方、
ありがとうございました。

教育の最新事情・傾向と対策(10)

問10(第10章)
大幅にリニューアルされた第10章の夏期の問題は以下の通りでした。
(土)学校組織のマネジメント(誤四択)
(日)学校教育法等 (正四択)

2つの問題とも、ムダに難しい問題に仕立てられています。
選択肢の中にドラッガーの経営理論が出てきたり、学校教育法の細かな条文が出てきたりで、「そんなこと覚えてないよ!」と思わず叫びたくなるような問題。
例えば、(日)の問題では、テキストには、「学校教育法の平成19 年の改正で,第37 条第2 項に『副校長,主幹教諭,指導教諭,・・・を置くことができる。』という条項が加わり」と書いてありますが、実際の試験では「・・・」の部分の「栄養教諭その他必要な職員を」がきっちり選択肢に入っています。受験者は、「あれっ?栄養教諭なんてあったっけ???」と思い悩むわけです。さらにいうと実際の37条2項は、「小学校には」となっていますが、問題文選択肢では「学校は」となっていて、厳密に言うと間違いということになります。
「協働責任」(「共同責任」ではなく)という見慣れないことばも選択肢の中に出てきます(「説明責任」の間違いと思われます)。
明らかに違うのは、校長の仕事は、所属職員の「人事管理」ではなく「監督」。それから
「教育基本法21条」
なんてない、ということ。
全体としてホント、何がなんだかわからない問題になっています。
(土)の問題に出た「学校支援地域本部」も曲者で、これは学校の中につくられる組織ではありませんので要注意。
はっきりした傾向と対策を出せないのでここも昨夏のオリジナル予想問題で勘弁してください。

問10 その1
学校運営の制度やあり方について述べた次の4つの文の中から、適切でないものを一つ選べ。
1.学校教育法の改正で、新たに副校長や副園長という職階を設けることが定められた。
2.学校評価には自己評価,学校関係者評価,第三者評価があり、別々の評価活動として、すべての学校に義務付けられた。
3.学校教育法改正で新たに設けられた主幹教諭は、校長・園長,副校長・副園長および教頭の命を受けて校務・園務の一部を整理し、ならびに児童・生徒の教育または幼児の保育をつかさどる職である。
4. 各学校は教育活動や学校運営の状況について自己評価を行い、その結果に基づき学校運営の改善を図るため必要な措置を講ずることにより、その教育水準の向上に努めなければならないと定められた。


問10 その2
新しい学校の枠組みについて述べた次の文の( )に適する語を選びなさい。
学校と保護者や地域住民がともに知恵を出し合い、学校運営に意見を反映させることで、一緒に協働しながら子どもたちの豊かな成長を支え「地域とともにある学校づくり」を進める仕組みを(     )という。
1.学校評議員制度
2.学校支援地域本部
3.第3者評価制度
4.地域運営学校(コミュニティ・スクール)


問10 その3
次の文の( A )( B )( C )( D )に入る語の組み合わせで正しいものを選びなさい。
かつて、学校運営は経験と勘、前例などを重視するあまり、社会や児童生徒の変容、保護者の期待などに的確に対応できていないという批判もされた。その意味では、法令等を遵守し、( A )に( B )をする時代から、明確な目的や目標を意識して、関係者へのわかりやすい説明責任を果たしながら、( C )に( D )を推進しなければならない時代が到来したとも言える。
1.A「効率的」 B学校経営 C「効果的」 D学校運営
2.A「効率的」 B学校運営 C「効果的」 D学校経営
3.A「効果的」 B学校経営 C「効率的」 D学校運営
4.A「効果的」 B学校運営 C「効率的」 D学校経営


問題10 その4
小中一貫教育の期待される成果を述べた次の4つの文の中で、適切でないものを選びなさい。
1.9年間の年齢差によって、自然と年長者が年少者のモデルになり、子どもたちの間に年長者を目標とする関係が生まれやすい。
2.9年間を見通した教育課程やシラバスを作成することにより、9年間の学びの連続性や系統性が保障される。
3.小学校と中学校という、異なる文化が融合することによって、より深い児童生徒理解が実現できる。
4.小学校高学年での教科担任制や教科指導の専門性を活かした教育が実現できる。



解答
その1 2
その2 4
その3 2
その4 1

教育の最新事情・傾向と対策(9)

問9 (第9章)
夏期の出題内容は下記の通りです。
(土)学習指導要領改訂の方針(正四択)
(日)学習指導要領が改訂されてからの状況(誤四択)

(土)の問題はこれまで通りの傾向の学習指導要領にかかわる問題でしたが、(日)は、テキストの改訂を受けて、テキストの内容に沿った「指導要領改定後の教育をめぐる情勢」にかかわる新傾向の問題が出されました。具体的内容としては予想通り、「国際学力調査(PISA)にかかわる内容」が誤選択の正解として出されました。
「国際学力調査の結果は低下する一方であり,学力低下論争が再燃した。」×(2009年より上昇傾向、2012年には世界トップクラスとなる)
おそらく、冬期も土日にわけてどちらかの問題が出題されると予想されます。
したがってこの章も、夏期の予想問題がそのまま利用できますので下記にそのまま貼っておきます。

問9(その1)
新学習指導要領で2008年3月に改訂された点について,次の①~④のうちから,正しいものを一つ選べ。
1. 文化的な活動を大事にする視点から,音楽,図画工作(美術)の時間を増やした。
2. 小学校,中学校ともに,一番授業時間数が増えたのは国語である。
3.教科横断的に言語活動を重視するという観点が強調されている。
4. 小学校の第5,第6学年で,外国語活動が選択科目としてはじめて設けられた。


問9 (その2)
2008年の学習指導要領の改訂にあたって立てられた方針として,次の4つのうちから,正しいものを一つ選べ。
1. 「生きる力」をつけるという理念から、「確かな学力」の重視に移行する。
2. 「主体的な学び」という理念から,基礎・基本的知識の習得重視に転換する。
3. 1998年の改訂で削減しすぎたと言われる教科内容を、一部復活させる。
4. 基礎学力向上に向け、教科の時間数を増やす必要上、完全週五日制を廃止する。


新しい傾向としては、以下のような問題が考えられます。
問9(その3)
全国学力・学習状況調査の実施とその影響について述べた次の4つの文の中で、正しいものを選びなさい。
1.2007 年から小学6年生と中学3年生を対象に実施された全国学力・学習状況調査は、悉皆調査として行われてきたが、学校や自治体に及ぼす影響はそれほど大きくない。
2.2013 年調査の結果では、都道府県別の平均点を見る限り、地域間格差は、益々拡大していく傾向にある。
3.2013 年調査の結果では、全体的に基礎基本的な知識を測るA問題の成績が思わしくないことなどが指摘されている。
4.調査結果が思わしくなかった自治体や学校においては、対応策として全国調査用の問題集を使って試験対策的な学習を促すところもあり、調査目的との整合性を懸念する声もある。


問9(その4)
国際学力調査(PISA)の結果について述べた次の4つの文の中で、誤っているものを選びなさい。
1.2003年、2006年の日本のPISAの成績は低下し、いわゆる「PISAショック」と呼ばれ、その後の「脱ゆとり教育」に拍車をかけることになった。
2.2009年のPISA調査で日本はやや持ち直し、2012年には、2000年を上回る過去最高の成績を上げ、OECD加盟国の中では実質総合1位と言える。
3.PISA の成績の向上は、実践的な問題解決力、表現力,豊かな創造性,社会性やコミュニケーション力が、日本の児童生徒に育っていることを意味する。
4.日本のPISAの成績の伸びは、「確かな学力」の趣旨徹底や,全国学力・学習状況調査を実施してきたことの効果の現れと見ることができる。


正解
その1 3
その2 3
その3 4
その4 3
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Author:ドジさん
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