予想問題1 次の①~④の文章のうちから,正しいものを一つ選べ。 ① 教師の適応的熟達とは,授業において状況に敏感に反応して判断し行動できることである。 ② 学校におけるリーダーシップとは,管理職がどれだけ教員を上手に掌握するかの指導力のことである。 ③ 学びの専門家としての教師とは,教員採用試験等で学力が高い教師を採用すべきという考え方に基づくものである。 ④学びの専門家としての教師とは,教師は学習指導に専念し,学級経営や生活指導は他の専門家に委ねるべきという考え方である。
予想問題2 日本の社会や教育状況について述べた,次の①~④のうちから,適切でないものを一つ選べ。 ① 日本が明治以来行ってきた校内研修での授業研究は,教師の専門的学習の場として世界の国々に広がってきている。 ② 知識基盤社会において教師は、最新の情報にアクセスできる力が求められる。 ③ 経済格差による学力格差は,学校間格差をも生み出している。 ④ 教育過程の質として,子どもの居場所感と没頭できる学習時間の保障が求められている。
予想問題4 教育の質向上について,次の①~④のうちから,適切でないもの を一つ選べ。 ① 教育の質の向上には、構造の質とともに教育過程の質向上を図らねばならない。 ② 教育の質の向上を量る最良の指標は,学力テストの平均点がどれだけ上がったかである。 ③ 教育の質の向上には,地方自治体や地域、学校の連携が必要である。 ④ 教育の質向上には,生徒が学ぶ内容の高度化が期待される。
予想問題1 OECD加盟国における公立義務教育学校の教員給与に関して,次の①~④のうちから,正しいものを一つ選べ。 ① 日本の教員給与の最高額と初任給との差は,OECD加盟国の中では比較的小さい。 ② 日本の教員給与の最高額は,OECD加盟国の中では比較的低い。 ③ 日本の教員給与の最高額と初任給との差は,OECD加盟国の中では比較的大きい。 ④ 日本の教員給与の初任給は,OECD加盟国の中では比較的高い。
予想問題2 日本の少年漫画に描かれた教師像について,次の①~④のうちから,適切でないものを一つ選べ。 ① 高度成長期以前の少年漫画には,大人の文化を具現化する「師範的教師」の姿が読み取れる。 ② 高度成長期以降1980年代にかけての少年漫画には,子どもの文化と触れ合う「仲間教師」の姿が読み取れる。 ③ 80年代半ば以降から90年代にかけての少年漫画には,既成の秩序から逸脱する「アウトロー的」教師の姿が読み取れる。 ④ 少年漫画に登場する教師の姿はあくまで虚像であり時代や社会との関連性がないので、その中に教師像の変化を読み取れない。
予想問題3 教師論の3分類・「人格論」「職業論」「教育行為論」で、次の①~④のうちで「人格論」には含まれないものを選べ。 ① 沢柳政太郎『教育者の精神』1895年 ② 福沢諭吉『学問のすすめ』1872年 ③ 櫻井賢三『現代の教育者』1926年 ④ 三浦修吾『学校教師論』1917年
以下が新傾向の問題 予想問題4 教師の職業モデルについての説明として,次の①~④のうちから,適切でないもの を選べ。 ① 「私」の求めに応じて、「私」がその報酬を支払う=「師匠」(知識の商人) ② 「公」の求めに応じて、「公」がその報酬を支払う=「学校教員」(国家の教育事業を請け負う准官吏) ③ 「私」の求めに応じて、「公」がその報酬を支払う=「学校の先生」(教育サービスを提供する公務員) ④ 「公」の求めに応じて、「私」がその報酬を支払う=教師の職業モデルとしてありえない。
以下のような広範囲にわたる問題(「マルチ問題」と命名)も冬期から出題される傾向にあります。 予想問題5 次の①~④のうちから,適切でないもの を一つ選べ。 ① 1971(昭和 46)年の中央教育審議会答申のなかで、教員の養成と採用と研修に一貫性をもたせた資質能力の向上が提言された。 ②「教師の教育行為論」が求められるようになったのは学校の在り方が変わりはじめた高度経済成長期にはいった頃からである。 ③ 職業が職業として成立するためには,その職業行為に対し受ける側からのプラスの評価の見返りとして報酬が支払われることが必要である。 ④ 教員の給与は,社会における教師の地位や仕事に対しての社会的評価を示す指標となりうる。
予想問題1 教師の研修について述べた,次の①~④のうちから適切でないものを一つ選べ。 ① 法律で定められた研修は,初任者研修,10年経験者研修,指導改善研修である。 ② 教師の多忙化防止のために,校内研修はなるべく少なくすべきである。 ③ 全国にある「教育センター」では,様々な研修プログラムを必要に応じて活用できる。 ④ 研修の重要性を強調するものとして、教育公務員特例法には「職責を遂行するために,絶えず研究と修養に努めなければならない」と示されている。
予想問題2 教師の「資質・能力」について述べた,次の①~④の記述のうちから適切でないものを一つ選べ。 ① 教師の「資質・能力」は生まれつきのものだから変えようがない。 ② 教師の「資質」は,個人の人間性に根ざしたやや固定的な「資質」部分と,学習によって変化し成長していく「能力」部分から成る。 ③ 教師の「資質・能力」の発達は,自己を成長させようとする探究心に支えられている。 ④ 現代の学校では,教職にかかわる一般的な知識・技術だけでなく,実際に問題解決に当たる技能が求められる。
予想問題1 現代日本の子どもを囲む特徴として、適切でないものを一つ選べ。 ① 少子化が進み、地域に子どもが少ない。 ② テレビゲームやスマホ利用が低年齢化している。 ③ 保育所の待機児童の問題でわかるように、乳幼児数が増加している。 ④ 子どもの友人関係が学校のクラスを中心としている。
予想問題2 学校教育における学習の基本的特徴について、適切でないものを一つ選べ。 ① 子どもは何も知らない状態にあるととらえて,白紙状態から教えることが大切である。 ② 学習活動により取り入れた知識と自分が持っている他の知識を結びつけ,知識のネットワークを構成する。 ③ 多くの知識や技能は繰り返し学ぶことによって定着する。 ④ 自己の認識についての自覚を持つことが学習方略を適切に選ぶのに有効である。
予想問題3 現代日本の少子化事情について、適切でないもの を一つ選べ。 ① 現代日本の大きな特徴は少子化が進み、その改善の見通しがないことである。 ② 合計特殊出生率は女性一人あたりの数で、1 を超えていれば少子化とは言わない。 ③ 最近の合計特殊出生率は 1. 3 前後である。 ④ 合計特殊出生率は上がってきていているが、少子化改善の見込みがあるほどではない。
予想問題1 特別支援教育の学校支援体制について述べた,次の①~④のうちから適切でないものを一つ選べ。 ① 特別支援教育コーディネーターの役割は主に、校内の役割,外部との連絡調整,保護者の相談窓口の3つである。 ② 特別支援が必要な子どもがいる学級の担任は,個別の指導計画と支援員の配置計画を作成する責任を負う。 ③校内委員会は,支援の必要な子どもの個別の指導計画を作成し,学校全体の共通理解のもと,実際に支援を行い,再度,支援の評価検討を行う。 ④ 通常の学校には,地域の教育委員会や特別支援学校から専門的な知識のある相談員が支援のために巡回することになっている。
予想問題2 インクルーシブ教育に関して適切でないものを一つ選べ。 ① 障害者の権利に関する条約とは,あらゆる障害のある人の尊厳と権利を守るための条約である。 ② 障害があることを理由に普通教育から排除してはいけないという意識が共有されるようになった。 ③ 移動に車いすが必要な生徒がいる場合,合理的配慮の観点から,学校は必ずエレベーターの設置が義務付けられている。 ④ 合理的配慮の定義とは、「障害者が他の者と平等にすべての人権及び基本的自由を享有し,又は行使することを確保するための必要かつ適当な変更及び調整であって,特定の場面において必要とされるものであり,かつ,均衡を逸した又は過度の負担を課さないもの」である。
予想問題3 発達障害とはどのような子どもたちのことか。次の①~④のうちから適切でないものを一つ選べ。 ① 文部省の学習障害の定義は,「学習障害とは基本的には全般的な知的発達に遅れはないが,聞く・話す・読む・書く・計算する又は推論する能力のうち特定のものの習得と使用に著しい困難を示す様々な状態を指すものである」。 ② 文科省の注意欠陥多動性障害の定義は,「ADHDとは,年齢あるいは発達に不釣り合いな注意力及び/又は衝動性,多動性を特徴とする行動の障害,社会的な活動や学業の機能に支障をきたすものである」。 ③ 文科省の注意欠陥多動性障害の定義は,「ADHDとは,年齢あるいは発達に不釣り合いな不注意のみを特徴とする行動の障害で,社会的な活動や学業の機能に支障をきたすものである」。 ④ 文科省によると「高機能自閉症(高機能自閉スペクトラム症)とは3歳くらいまでに現れ,他人との社会的関係の形成の困難さ,言葉の発達の遅れ,興味や関心が狭く特定のものにこだわることを特徴とする行動の障害である自閉症のうち,知的発達の遅れをともなわないもの」をいう。
予想問題4 発達障害の子どもを含む通常の学級の子どもたちに対する3段階の支援の実際について述べた,次の①~④のうちから適切でないものを一つ選べ。 ① 一次的援助サービスとは,どのような子どもにとってもわかりやすい授業を行うなど,全員の子どもたちに対して支援的に関わることである。 ② 二次的援助サービスとは,不登校傾向であったり,授業中さえない顔をしたりなど,支援の必要な気配がある子どもに対して支援的に関わることである。 ③ 三次的援助サービスとは,支援が必要なことが明らかである子どもに対して,個別や小集団で手厚い支援を行うことである。 ④ 一次的援助サービス,二次的援助サービス,三次的援助サービスの中で,すべての子どもたちに支援的に関わる必要はない。
予想問題5 日本は,2007年4月より特殊教育から特別支援教育へ転換した。その後の状況について述べた,次の①~④のうちから適切でないものを一つ選べ。 ① 障害を持つ子どもの教育は,特別支援学校,特別支援学級などの区別された特別な場においてのみを行うようになった。 ② 障害を持つ子どもは通常学級にもいるので,学校全体で支援体制を整える必要がある。 ③ 2002年文科省の調査では,通常学級における支援の必要な子どもたちの割合は6.3%,2012年では6.5%とされた。 ④ 2012年調査では,支援の必要な子どもたちの割合は、小学校1年生では9.8%,中学3年生では3.2%とされた。
予想問題1 私生活化についての次の①~④のうちから,正しいものを選べ。 ① 私生活化とは,公的なことよりも私的なことを優先させる態度をいう。 ② 私生活化とは,公的なことにも私的なことにも強い関心を抱き、その関心に沿って行する態度をいう。 ③ 私生活化とは,公的なことにも私的なことにもまったく無関心な態度をいう。 ④ 私生活化とは,私生活を犠牲にしてでも社会に貢献しようとする態度をいう。
予想問題2 集団指導と集団活動について述べた,次の①~④のうちから,適切でないものを一つ選べ。 ① 集団指導とは集団での活動を通して子どもたちを社会化していく教育活動である。 ② 子どもは、集団活動における対人関係を通して他者性を意識し,自己をコントロールできるようになり集団活動のルールを理解するようになる。 ③ コミュニケーション能力は,集団生活と関係なく子どもが自分一人で自然と身につけていくものである。 ④ 子どもは,集団での活動や生活を通してリーダーシップやフォロアーシップについて理解するようになる。
予想問題3 学校教育と生徒指導について次の①~④のうちから,適切でないものを選べ。 ① 学校教育の特徴は、子どもたちが集団生活を送ることである。 ② 社会化とは,所属する集団の価値や行動様式を、他者とかかわりあいながら習得していく過程を指す。 ③ 個別指導とは個々の児童・生徒を対象に行う指導である。 ④ 集団指導とは問題行動をおこす可能性を持った子どもを対象にした指導である。
予想問題1 学校内・外との連携について、適切でないものを一つ選べ。 ① 教師の専門性を超える事態の場合は、適切な専門機関につなぐことが求められる。 ② 学校と家庭,専門機関が互いに情報を共有しながら連携する必要がある。 ③ 子どもの問題の多様化に伴い,教師にもアセスメントの力が必要になってきた。 ④ 専門性を異にする担任教師と養護教諭は,別々に指導する必要がある。
予想問題2 子どもたちの「問題行動」について述べた,次の①~④のうちから,適切でないものを一つ選べ。 ① 子どもの「問題行動」にこめられたメッセージを理解する必要がある。 ②「反社会的行動」とは他者や社会に攻撃性を向けるものをいう。 ③ 過敏性大腸症候群や円形脱毛症という子どもの表れは,「行動化」として分類される。 ④ 子どもが悩みを語らない背後には、プライドや大人への不信,気遣いなどがある。
予想問題3 教育相談の実際について、適切でないものを一つ選べ。 ① 子どもたちの話す言葉は,本音が隠されたタテマエである場合もある。 ② 傾聴とは,言葉に隠されたものに耳と心を傾けることである。 ③ 人と人の対等な信頼関係が教育相談には必要である。 ④ 教育相談で子どもに言葉が出てこないときはすぐに援助する必要がある。
予想問題4 教師とカウンセラーについて述べた,次の①~④の記述のうちから,適切でないものを一つ選べ。 ① 子どもと日常生活を共にしている教師は,問題の早期発見もしやすい。 ② 教師とカウンセラーはその目指すところが違うので,兼務すべきでない。 ④ 教師には,集団への関わりと個に対する関わりの双方が求められる。 ⑤ 教育の現場においては,相談活動も教師の役割のひとつと考えられる。
予想問題5 生徒理解に必要な教師の態度について適切なものを一つ選べ。 ① 教師に対する暴力や反抗などを「非社会的行動」という。 ② 子どもの問題行動は「消し去る」ことをまず第一に考えるべきである。 ③ 子どもの話を「聴く」ときには,言葉の裏にある気持ちを理解する必要がある。 ④ 教師の勝手な決めつけになるので、生徒の行動の裏にある意味を読み取らないほ うがいい。