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傾向と対策(1)  「学校経営」

傾向と対策(1) 学校経営
過去問を整理してわかったことですが、この科目、すでに2013年度から一部リニューアルされていました。全体の章構成も変わっています。知らぬが仏だったようです。
それから、改めて気がついたのですが、この科目の過去問、ほとんど使い回しがありません。過去に何十もある問題の中で明らかに使い回しだとわかる問題は1問だけ、というすごさです。必修の「教育の最新事情」を含めた残りすべての科目で、問題が使い回されていることを考えると、「学校経営」の修了認定試験に対するはっきりしたスタンスが見えてきます。それは、「他の科目みたいに簡単には合格させないぞ」という「意地悪な」スタンスです。
放送大学に限らず、どの認定講習も、不合格者をたくさん出した場合の現場の混乱を回避するため、また制度そのものの理不尽さを認識できているため、基本的には「合格させる」という方針で行っているようです。ところが、この「学校経営」だけは・・・
それにしても、毎回違う問題を出すのは、それはそれで相当な労力が要ります。そんな労力、他のことに使えよ、と言いたくなります。
とはいっても、ここ1年間くらいの「学校経営」の問題は、かなり易化してきた、というのも確かです。放送大学から、「学校経営だけ不合格者が多くて困ります!」と苦情を言われたのかもしれません。どっちにせよ、受講者にとっては吉報であることは間違いありませせん。
過去問の例から、こんな問題が出されます、という例をお示しします。「その1」が簡単なやつで、「その2」がちょっと難しいやつ。ご参考までに。
(ちなみに、これまでも、そしてこれからも、お示しする過去問は、著作権の関係で実際のものをデフォルメしてあります。実際のものとは異なることをご了解下さい。)

問1 その2「自主的・自立的な学校経営について」
次の各文の中で適切でないものを一つ選べ。

1.中央教育審議会が答申した「今後の地方教育行政の在り方について」には、学校の人事や予算、教育課程の編成などに関する裁量権限の拡大が提起されている。
2. 学校の自主性・自律性が議論される際には、教育委員会と学校の関係をはじめ、保護者や地域住民と学校との関係が議論されてきた。
3.各都道府県教育委員会は、学校の裁量権限の拡大のための仕組みの整備にあたり学校管理規則を手直しした。
4.自主的・自律的な学校経営が行われるためには、校長のリーダーシップが重要である。


問1 その1 「協働とは」
次の各文の中で適切でないものを一つ選べ。
1.協働とは、つながりを求め、相互の関係を成り立たせようとする意思や意欲が前提となる。
2.協働は、教師それぞれが持つ固有の専門性の発揮を阻害するので、お互いに無視し合うことが大切である。
3.協働とは,同じ目標の元に、その実現に向けてお互いにかかわりを深めながら行動することで、チームワークとよばれる。
4.協働のある職場をつくりだすことも、校長のリーダーシップによるマネジメントのひとつであり、それを中堅層の教師が支えることが重要である。

問2 その1 「学校経営戦略とは」
次の各文の中で適切でないものを一つ選べ。
1.学校の経営戦略とは、刻一刻と変化する社会情勢に対応するために、学校組織の資源配分を総合的に見定めることである。
2.学校の経営戦略とは、学校の教育計画や経営計画などを策定して、学校マネジメントに方向性を与える羅針盤のようなものである。
3.学校の経営戦略とは,教育委員会と教職員組合が、個々に作成した、教育財政、人事、勤務条件の改善、職場環境の整備などの方針をすり合わせてつくるものである。
4.学校の経営戦略とは,学校の教育目標の達成に向けて、教職員の配置や必要な教材・教具の整備、予算の確保などを図る手立てである。


問2 その2「カリキュラム・マネジメントとは」
次の各文の中で適切でないものを一つ選べ。
1.カリキュラム・マネジメントとは、学校教育目標の実現に向けて,カリキュラムにかかわるPDCAサイクルを計画的・組織的に推進していく手法である。
2.カリキュラム・マネジメントとは、授業を個々の教師の個人的な工夫・改善の営みから,学校としての組織的な営みにしていくことである。
3.カリキュラム・マネジメントとは,授業の計画・実践・評価の過程で、何が課題であるかを明確化・共有化する校内における取組を促進することである。
4.カリキュラム・マネジメントとは,教授・学習の過程と経営管理過程、あるいは、教育内容系列と条件整備系列とを分離し、個別に運用を図る営みである。


問3 その1「ティーム・ティーチングとは」
次の各文の中で適切でないものを一つ選べ。
1.ティーム・ティーチングとは、授業で、二人以上の教職員が連携・協力して一人ひとりの子ども及び集団の指導に責任をもつ指導方法である。
2.ティーム・ティーチングとは,学級王国を肯定し、互いの学級経営に口を差し挟まないようにする学級担任間の相互の協力体制のことをいう。
3.ティーム・ティーチングは,学級内や学級の枠を超え、興味関心に応じて指導するスタイルや、習熟度別や課題別に応じて指導するスタイルなど多様である。
4.ティーム・ティーチングのメリットには、多様で複線的な学習活動に対応できる、学習者の個性に応じることができる、複数で個の理解を多面的にとらえる、などがある。


問3 その2 「義務標準法」
次の各文の中で適切でないものを一つ選べ。
1.2011年の義務標準法の改正で、小学校第1学年の学級編制の標準が35人に引き下げられ、学級編制に関する市町村教育委員会の裁量も拡大した。
2.1993年4月からの第6次公立義務教育諸学校教職員配置改善計画では,一律に学級規模を縮小するのではなく、指導方法の多様化を促進する方策が取られた。
3.いわゆる義務標準法は,1958年に義務教育水準の維持向上を目的に制定され、学級編制の標準を50人とした。
4.いわゆる義務標準法は、戦後教育改革から生まれたもので、1947年に制定されたが、,「すし詰め学級」の解消にはつながらなかった。


問4 その1 「学校保健活動」
学校保健活動に関連する学校三師と呼ばれる者で適切でないものを一つ選べ。
1.学校医
2.学校歯科医
3.学校薬剤師
4.学校栄養士

問4 その2 「学校保健活動」
次の各文の中で適切でないものを一つ選べ。
1.学校保健安全法(2009年4月施行)に基づき、学校保健活動が、「学校保健計画」「学校安全計画」として具体化される。
2.学校保健計画並びに学校安全計画は校内活動なので、保護者に知らせる必要はない。
3.地域によっては、いくつかの学校が協力し合い地域学校保健委員会を組織しているケースもある。
4.学校保健活動は、学校長・保健主事・養護教諭が中心となって、教職員全体で、児童生徒,保護者,地域住民,学校三師等と連携・協力しながら進めていく。


問5 その1 「公立学校の財務」
地方自治法上の最少経費の原則について述べた次の文の中で、適切なものを一つ選べ。
1.公立学校の予算は必要最少限の額を計上し、足りなくなったら住民から寄付を受ければよい。
2.公立学校の運営を最少の予算でまかなうことができた学校の教職員には臨時ボーナスを支給すべきだ。
3.公立学校の運営を最小限の予算でまかなうことができた学校は、余った予算を次の年に繰り越すことができる。
4.公立学校は、住民の福祉の増進に努め最小限の必要経費で最大限の効果が挙がるようにしなければならない。

問5 その2 「地方自治体の予算と学校財務」
公立学校の予算が住民・国民の税金であることを考えたとき、適切なものを次の文の中から一つ選べ。
1.地方自治体の行う節の区分での予算管理は、ただの目安であり、どの学校でも節間流用を行っている。
2. 地方自治体における歳出予算は,財政民主主義の原則に則り、行政に対して支出権限を与える文書であると考えられている。
3.地方自治体の予算制度では、年度末に公立学校の予算に残額が出た時には、次年度までなら繰り越しができる。
4.教育委員会は他の行政組織と異なり、独立した行政委員会であるから、自治体の予算とは関係が薄い。

問6 その1 「学校評議員制度・学校運営協議会」
次の文の中から適切なものを一つ選べ。
1.学校評議員は、各学校の保護者による投票で選出された5名の委員で構成する。
2.学校評議員制度は、教育の素人である一般の地域住民や保護者が直接、学校運営に対し、意見を述べることができるこれまでにはない制度である。
3.学校運営協議会は、地域住民と保護者による投票で選出された5名の委員で構成する。
4.1989年に「生活科」が新設されたことに合わせて、学校評議員が制度化された。


問6 その2 「学校運営協議会・学校評議員」
次の文の中から適切なものを一つ選べ。
1.学校運営協議会をもつ地域運営学校が制度化されたのは,2004年からである。
2.地域運営学校では、校長は年度初めに校内人事について学校運営協議会の承認を得る。
3.2007年の学校教育法改正で学校評価が法的根拠を得たことで、学校評議員が制度化された。
4.2002年に「総合的な学習の時間」が新設されたことにより,学校評議員をすべての学校に設置しなければならないとされた。


問7 その1 「危機管理マニュアル」
危機管理マニュアルについて次の文の中から適切なものを一つ選べ。
1.マニュアルは、不慮の自体が発生した場合、手続き上も法的にちゃんと仕事をしていたという証明のためにも必要である。
2.現実はマニュアル通りにはいかないので、とりあえず作っておく程度でよい。
3.マニュアルは頻繁に作成するものでないから、詳細ですべてを網羅したものにすべきである。
4.マニュアルは、現状が変わっても度々作りかえるようなものではない。


問7 その2 「大規模災害発生時におけるリーダーのありかた」
大規模災害発生時におけるリーダーのありかたについて、次の文の中から適切でないものを一つ選べ。
1.リーダーの判断と行動は,人命に影響するので、正しく迅速に行わなければいけない。
2.リーダーの判断は大事なので、時間をかけてみんなの意見を十分聞いてから行うこと。
3.大津波の時は、「1分でも早く,1センチでも高い所へ」という指示が重要である。
4.大規模災害発生時は、一刻を争う事態なので、指示は簡潔かつ明瞭であること。


問8 その1 「学校評価と教員評価」
次の各文の中で適切でないものを一つ選べ。
1.学校評価は、目標の設定を重視するのに対し、教員評価は達成の程度を重視する。
2.教員評価は教職員の資質能力の向上を、学校評価は学校運営の改善を目的にしている。
3.評価結果について、学校評価は説明責任を果たすものであるのに対し、教員評価は個人情報であり公表はなじまない。
4.学校教育目標の達成を評価することでは、学校評価と教員評価は共通している。

問8 その2「第三者評価」
次の各文の中で適切でないものを一つ選べ。
1.第三者評価は、外部の専門家を中心とした評価者によって、教育活動その他の学校運営の状況について行う評価のことである。
2.第三者評価は、学校関係者を評価者に加え、学校関係者と第三者評価の両方の性格を持つ評価を行うことは原則として認められていない。
3.第三者評価は,学校とその設置者が必要であると判断した場合に行うものであり,法令上は、実施義務や実施の努力義務を課すものではない。
4.第三者評価の結果をうけ、設置者等は、明らかになった課題を検討し,学校への支援や必要な改善措置を講ずることが求められる。



解答
問1 その2 3  その1 2
問2 その1 3  その2 4
問3 その1 2  その2 4
問4 その1 4  その2 2
問5 その1 4  その2 2
問6 その1 2  その2 1
問7 その1 1  その2 2
問8 その1 1  その2 2
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教員免許更新で眠れぬ夜をお過ごしのチキンな方々に、ドジさんがお役立ちの情報をお届けします。合言葉は、
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